Qt Japan Summit 2015 (本番編)

2015年5月26日(火)、秋葉原のコンベンションホールにて「Qt Japan Summit 2015」が開催されました。

この記事では当日のドタバタを紹介したいと思います。

8時会場着

当日の朝方4時半まで発表資料を作っていて、少しだけ寝てから会場まで電車で行きました。

ユーザー会の展示ブース

内容については今更書かなくてもいいはず。こういう光景を見ると俺いいことしてるなーと思いますね。

展示内容とかブース担当とか全然ちゃんと話し合わなかったのに、当日なんとかしていたユーザー会のみなさん、特に @helicalgear さんありがとう!

開会の挨拶

前日に10回くらいリハーサルをしたのですが、当日は緊張していて、全然おもしろくなかったので深く反省しております。

20周年記念ケーキのプレゼント

基調講演:Strategy Insight & Qt Roadmap: Build your world with Qt

今回のイベントのメインですね。日本で Lars 本人からこういう話が聞けるのはとても素晴らしいことです。講演後に本人は「通訳の人ちゃんと通訳できてた?」って聞いてましたが、日本語で聞いてなかったので分かりませんでした…。

司会進行

なぜか当日の朝に「司会やってくれない?」って頼まれました。簡単そうで意外と難しかったです。気軽に引き受けなければ良かったw

基調講演:Qtにおけるベストプラクティス

聞いてませんでした!

ケーキカット

基調講演:Qt for your Multiscreen Strategy

あんまり聞いてませんでしたが、去年の IoT のよりは格段にいい講演だった雰囲気でした。

ライトニングトーク大会

無料のお弁当(しかもおいしかったらしい!)を食べながら、ユーザー会の主催のライトニングトーク大会を行いました。

去年の反省を踏まえ、今年はちゃんと銅鑼も用意してもらいました。

また、どら娘も当日会場でやってもらえそうな方を探して、お願いして引き受けてもらいました。やればできる。やればできる。

個々の LT 発表の内容はここでは紹介しませんが、プログラミングのレベルや年齢に関係なく、Qt や Qt Quick を使っておもしろいものや実用的なものを作っている人がたくさんいるのが分かってもらえたのではないでしょうか?

一番若かった彼と、一番若くなかった方はどちらも、はじめて Qt 勉強会に来たときは Qt Quick をはじめたばかりでした。あの時のアレがこんなにちゃんとした成果になっているってほんとに感慨深いなーと思って見ていました。というわけで、初心者の人もたくさん参加して勉強している勉強会ですので、いつでも気軽に遊びに来てください。次回は 6/20(土) です。

コーヒースポンサー

午後の休憩時間のコーヒーは Qt ユーザー会がスポンサーしたものです。300人分くらい頼んであったはずなので、一人一杯半は割当たった計算になりますね。

地味に便利な Qt の ◯◯

最近の Qt の目新しい機能は Lars が紹介することになっていたので、私は対抗して真逆のセッションをやろうと思いました。

Q_PROPERTY の MEMBER 機能については、いつかの OSC の時に「いちいちプロパティ作るのめんどくさい」って言っていた人がいたので、他にもそういう人がいるかな?と思って紹介しようと思ったのが3割、残りの7割は「みんなが普段やっていること(QObject の派生クラスを作って、シグナルを定義して、スロットを実装して、、、)と同じことからはじめたかった」という理由です。

QCommandLineParser の紹介は短時間でおもしろそうなものを作れそうになかったのでクラス名だけ紹介して詳細はバッサリ割愛しました。30分くらい時間が割ければなんかおもしろいことしたかったんですが。。。

qDebug() については、元ネタがあります。

発表資料は KaiKoehne_Qt Logging Framework 16_9_0.pdf です。

qDebug() は普段よく使う機能ですが、16進数表示が簡単にできることさえ私もこの動画を見るまで知らなかったので、大半の時間を qDebug() に割こうと思いました。

ちなみにもう一つ候補があって、それは一昨年の Qt Developer Days の Qt Network のパフォーマンスに関するセッションでした。興味がある人は是非見てみてください。

ソースコードは Qt ユーザー会のレポジトリ からダウンロードできます。

$ git clone git://git.qt-users.jp/codereview/qtjs15/qtjapansummit2015-tasuku

サンプルコードは、最後の状態だけシェアしても意味ないなーと思ったので、各ステップごとにコミットを分けてありますので、最初の方から順番に git show して自分で試してみてもらえればと思います。

ちなみに、セッション中に修正してアップストリームに投げたパッチは無事取り込まれました!

qmake 入門

素晴らしいイベントの締めに相応しいセッションだったと思います。

イベントの10日前に無茶ぶりしてやってもらう感じになりましたが、Qt 勉強会に来ていた人の中でも「qmake よくわかんないけど使ってる」「qmake 入門聞きたい」って意見が多かったので、みなさんにとってちゃんと役に立つセッションになるだろうなーと確信していました。

とはいえ、仕事の合間をぬっての下調べやプレゼン/デモの準備は本当に大変だったと思います。どっかで @hermit4 さんを見かける機会があったら労ってあげてください。

打ち上げ

頑張った分、ビールが最高においしかったです。

前途ある若者(含む高校生)の芽を先手先手で笑顔で摘んでいく悪い大人がいて、社会って怖いなーと思いました。

まとめ

Qt Japan Summit 2015 に参加していただいたみなさん、本当にありがとうございました。

開催者側として一番うれしかったのは、今年もたくさんの人に会って話ができたことです。今年は Qt を使っている人の割合が大幅に増えているように感じました。みなさんがより効率よく開発できるような手助けができたり、困ってることを解決することができたり、いろんなデモや発表などを通じてモチベーションを少しでもあげることができたらいいなーと思っていたのですが、少しはお役に立てたような気がします。

ユーザー会のメンバーとして一番うれしかったのは、去年のイベントでは LT しか担当しなかったユーザー会が、今年は挨拶、司会、LT、セッション2つと、より広く深く貢献できたことです。多少負荷が高かったところもありましたが、今後につながる大きな成果だと思います。

個人的に一番うれしかったのは、Lars と結構たくさん今年は話せたことと、

これですね。GW 中に @hermit4 と @kenya888 と3人で PTP の会議室であれこれ知恵を絞った甲斐がありました。

おまけ

イベントの翌日に、この後みなさんに協力をお願いする形になるイベントへのフィードバックのアンケート項目の案を @hermit4 と @kenya888 とで作成し、The Qt Company の担当者に送りました。

正直に答えていただいて構わないので、是非ご協力おねがいします。

みなさんからいただく意見を元に、来年はさらに楽しいイベントにしたいと思います。

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